緑内障とは
緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経という器官に障害が起こり、視野(見える範囲)が狭くなる病気のことです。治療が遅れると失明に至ることもあります。
緑内障の治療
緑内障の治療法には、薬物療法・レーザー治療・手術があります。眼圧を下げることで進行を防いだり、遅らせたりします。また治療・手術はあくまでも眼圧を下降させて視機能の悪化を防ぐことが目的で、視力が上がることはありません。
治療の流れ
1.点眼加療
まず点眼薬による薬物治療を行います。点眼薬1種類で治療をはじめ、効果によって点眼薬を変更します。
2.選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)
主に開放隅角緑内障に対して行う治療法で、点眼だけでは眼圧下降が不十分な場合に行います。
房水の排出口(繊維柱帯)にレーザー照射することで目詰まりを解消し、房水の排出を促進するための治療です。従来は、アルゴンレーザーで繊維柱帯の組織を破壊する治療法でしたが、SLTは選択的に色素細胞のみを破壊して無色素細胞を活性化させます。このため、周辺の組織へのダメージが少なく、繰り返し照射することが可能です。
房水の排出口(繊維柱帯)にレーザー照射することで目詰まりを解消し、房水の排出を促進するための治療です。従来は、アルゴンレーザーで繊維柱帯の組織を破壊する治療法でしたが、SLTは選択的に色素細胞のみを破壊して無色素細胞を活性化させます。このため、周辺の組織へのダメージが少なく、繰り返し照射することが可能です。
3.繊維柱帯内壁切除術〜流出路再建術
トラベクトームという手術装置を使用して、房水の流れを良くするために、詰まっている排出口(繊維柱帯)を電気メスによって切除する手術法です。軽度の開放隅角緑内障や先天性緑内障、レーザー治療でも期待されたほどの効果が得られなかった場合に、この手術が行われます。
この手術方法は近年保険適応となった新しい方法で、結膜・強膜を切開せずに角膜から器具を挿入して繊維柱帯を切除します。結膜・強膜を切開しないために他の方法に比べて低侵襲かつ短時間で、術後の炎症も軽減されます。
また、通常の緑内障手術では結膜・強膜を切開しますが、将来緑内障が重症化してさらに手術が必要となった場合にも結膜・強膜が温存できるため、他の方法での手術がしやすいというメリットもあります。
この手術方法は近年保険適応となった新しい方法で、結膜・強膜を切開せずに角膜から器具を挿入して繊維柱帯を切除します。結膜・強膜を切開しないために他の方法に比べて低侵襲かつ短時間で、術後の炎症も軽減されます。
また、通常の緑内障手術では結膜・強膜を切開しますが、将来緑内障が重症化してさらに手術が必要となった場合にも結膜・強膜が温存できるため、他の方法での手術がしやすいというメリットもあります。
4.インプラント挿入術
房水の流れを良くするために、フィルトレーションデバイスというステンレス製の器具を前房内へ留置して、房水の流出路を作成する手術方法です。レーザー治療でも期待されたほどの効果が得られなかった場合に、この手術が行われます。
この手術方法は近年保険適応となった新しい方法で、トラベクレクトミーの術式に準じて行い、バイパスを作る代わりにデバイスを留置し、それ自体が房水流出路の役割を果たします。トラベクレクトミーに比べて、低侵襲かつ短時間で、術後の炎症も軽減されます。
この手術方法は近年保険適応となった新しい方法で、トラベクレクトミーの術式に準じて行い、バイパスを作る代わりにデバイスを留置し、それ自体が房水流出路の役割を果たします。トラベクレクトミーに比べて、低侵襲かつ短時間で、術後の炎症も軽減されます。
当院での手術は基本的に日帰りで行っております。
全身麻酔など入院が必要な患者様は、提携病院である佐世保共済病院の開放病棟にて手術を行います。
また光線力学療法も佐世保共済病院にて行います。