網膜硝子体疾患

糖尿病網膜症、硝子体出血、網膜剥離など網膜や硝子体に発生した病気の原因を除去するのが網膜硝子体手術です。

網膜硝子体手術とは、眼球に小さな穴を3カ所開けて器具を挿入し、眼球の中にある硝子体・増殖組織・出血などを吸引切除する手術方法です。当院では最新の硝子体手術装置であるコンステレーションを導入し、25ゲージシステムによる極小切開硝子体手術を行っております。
また、広角眼底観察システム・リサイトや眼内内視鏡も併用し、より安全確実な硝子体手術を行っております。

網膜

 

手術適応となる疾患

糖尿病網膜症
糖尿病網膜症とは、糖尿病が原因で目の中の網膜が障害を受け、視力が低下する病気です。進行すると、網膜剥離や緑内障などの病気を併発し、失明に至ることもあります。糖尿病網膜症は、糖尿病腎症、糖尿病神経症と並んで、糖尿病の三大合併症といわれます。
網膜剥離
網膜剥離とは、眼球の内側にある網膜という膜が剥がれて、視力が低下する病気です。前兆として飛蚊症があらわれることがあります。また、網膜の中心部である黄斑部分まで剥がれた場合、急激に視力が低下し、失明に至る恐れもあります。
硝子体出血
硝子体出血とは、眼球内の出血が硝子体の中にたまった状態です。出血により網膜まで光が届かなくなり、視力低下や飛蚊症などを引き起こします。
特発性黄斑円孔
特発性黄斑円孔とは、網膜の中心の黄斑中心窩が裂けて小さな穴が生じて、視力低下と変視症を起こす病気です。 65~70歳の女性に多くみられます。網膜剥離を発症しない限り、失明することはありません。
黄斑上膜
黄斑上膜は網膜前膜、黄斑前膜とも呼ばれ、網膜の表面に膜が張って黄斑がそれに遮られてしまう病気です。年齢とともに生じる場合と、糖尿病網膜症などの疾患から生じるものがあります。

当院での手術は基本的に日帰りで行っております。
全身麻酔など入院が必要な患者様は、提携病院である佐世保共済病院の開放病棟にて手術を行います。
また光線力学療法も佐世保共済病院にて行います。